ベルギーGPのスタート直後に多重クラッシュを引き起こしたロメイン・グロージャンに対し1戦出場停止の裁定が下されたが、これは妥当な処分であると、F1関係者たちが語っている。
グロージャンはベルギーGPスタート直後に接触事故を起こし、それが引き金となって多数のマシンがかかわる大クラッシュが発生した。巻き込まれたドライバーの中にはポイントリーダーのフェルナンド・アロンソもおり、グロージャンのマシンはアロンソのコクピットをかすめており、アロンソが大ケガを負う可能性があった。
BBC Radio 5 Liveなどで活躍するF1ジャーナリスト、ジェイムズ・アレンは自身のウェブサイトにおいて、レース後、何人かのドライバーと話した結果、スチュワードの裁定を歓迎する声が聞かれ、中には出場停止期間をもっと長くすべきだという者もいたと記している。
Auto Motor und Sportの報道としてmotorsport.comが伝えたところによると、マーク・ウエーバーは「誰かがケガをする前にあいつを罰した方がいい」とコメントしたということだ。
ピレリタイヤのテストドライバー、ハイミ・アルグエルスアリはBBCのコラムにおいて「出場停止の処分はフェアだと思う」と記している。
「もちろん厳しい決定だが、僕らにとって安全性の問題は重要だ」
一方、現在コメンテーターを務める元F1ドライバー、デイビッド・クルサードは、裁定を聞いた時「ロメインには少し気の毒に感じた」と述べている。
「彼は今季これまで何度も1周目の事故に関わっており、スチュワードはそれを考慮に入れざるをえず、もうたくさんだと考えて判断を下したのだろう」
「そうであればフェアな裁定だ。ロメインはいいドライバーだし、人気もある。成長して戻ってくることを期待している」
グロージャンは今季12戦中7戦でスタート直後のアクシデントに関わっている。