ヘレスF1合同テスト3日目の30日、ケータハムのリザーブドライバーであるロビン・フラインスがCT05のテストを行った。
天候に恵まれたこの日、ケータハムと契約して初めて公式テストに参加したフラインスはセッション開始直後にコースに出た後、ピットレーン入口でソフトウェアのトラブルによりストップ。すぐに走行を再開したフラインスだが、一日の中で10周の走行にとどまり、計測ラップは走らなかった。午後のセッションでルノーのパワーユニットにトラブルが発生、修復が間に合わず、チームは走行を予定より早めに切り上げた。
「今日は限られた走行しかできなかったけれど、またF1マシンに乗ることができて嬉しい」とフラインス。彼は2012年、2013年にF1若手ドライバーテストに参加した経験を持っている。
「すでにこのチームで自分がファミリーの一員であるように感じている。先週契約を発表して以来、皆、僕にとてもよくしてくれて、ファクトリーとここスペインで組織全体の中に溶け込ませてくれた。これまで僕が加わったどのチームより溶け込めており、いい感触を持っている」
「今朝はセッション開始直後に作業をスタートし、何周かインスタレーションラップを走って、パフォーマンス向上に取り掛かる前にすべてのシステムを整えるための作業を行った」
「主にパワーの伝わり方の関係でマシンの挙動はとても奇妙だった。走行ごとに調整し続けなければならず、走っては止まる繰り返しだった」
「ランチの後、パワーユニットのトラブルに見舞われ、チームはフロアを外していくつかパーツを交換しなければならなかった。すべてが複雑なので大仕事になり、最終的には時間が足りず、セッション終了前にコースに復帰することはできなかった」
「もちろん理想的な状況ではないけれど、こういうことのためにテストはあるんだ」
ルノー・スポールF1のトラックサポートリーダーであるセドリック・スタドールは、テスト最終日に向けてパワーユニットのトラブルを完全に解決すると述べている。
「難しい一日だったが、引き続き2014年のパワーユニットについて重要な情報を得て、信頼性を高め、チームがパフォーマンス向上の作業に取り掛かれるようにするには何をする必要があるのかを学び続けている」
「ランチタイムの直後にパワーユニットに問題を発見し、パーツを交換しなければならず、そのために今日の走行を切り上げることになった。問題の原因は特定しているので、夜を通して作業を行い、再発防止に努め、明日チームがさらに周回を重ねられるよう準備したい」
テスト最終日の31日は小林可夢偉がケータハムで初の走行を行う予定となっている。