2014年初のF1合同テストがヘレスでスタート、初日、ケータハムCT05のテストを担当したマーカス・エリクソンは、F1レースドライバーとしての初走行を終え、ポジティブな感想を述べている。
28日の朝、ピットレーンでルノーエンジン搭載のCT05を披露する予定だったケータハムだが、トラブルの解決に追われ、マシンの登場は午後となった。
この日を担当するルーキーのエリクソンは、結局インスタレーションラップ1周の走行に終わり、タイムは計測されなかった。
しかし今年のF1には大幅な規則変更が導入されており、序盤にトラブルが起きる可能性は想定していたと、エリクソンは言う。
「今日、F1ドライバーとして初のラップを走ることができてとても誇りに思う。ヘレステスト初日にマシンを間に合わせるために懸命に働いてくれたチーム全員に感謝したい」とエリクソン。
「マシンの披露をテスト開始前に予定していたものの、最終的なマシン組立においていくつか問題があり、午後に延期することになった。でもマシンに多数の新しいテクノロジーが搭載されるので、このようなことが起きることは予想されたことだった」
今年は規則の関係で各チームが“醜い”と不評のノーズデザインを採用せざるを得ない状況となっている。ケータハムCT05も、段差のついたアッパーエレメントから細いノーズが突き出す、非常に個性的な形状となっており、このデザインには大きな反響があったという。
「このマシンに対して、大勢の人からリアクションがあった」とエリクソンは認める。
「人はこのマシンを愛してくれるかもしれないし憎むかもしれないけど、僕としてはマシンの見た目はさほど重要視していない。大事なのはどれだけ速いかだからね。速さがあれば、F1で一番醜くても全然構わない。美しくても遅いのでは意味がないだろう?」
「(開幕戦)オーストラリアの予選を迎えるまでは、自分たちの正確な位置を知ることはできない。テスト初日に1周のインスタレーションラップを走っただけでは、マシンについて多くは語れない。でもようやくその最初の1周を走り、この後、2日目を迎えられるというのは素晴らしいことだよ。僕としては、F1ドライバーとしての人生を前向きな形でスタートできたと思っている」