ケータハムのボス、トニー・フェルナンデスは、来年に向けてヘイキ・コバライネンとの契約を延長することを希望していると述べた。コバライネンも最近、来季残留をほのめかしている。
コバライネンは日本GPにおいて、今シーズン中にケータハムとの新契約にサインすることになると思うとコメントしていたが、フェルナンデスとコバライネンのマネジメント会社IMGの関係はうまくいっていないと推測されている。フェルナンデスはシンガポールGP後、フィンランドのテレビ局の取材に対してIMGを批判する発言を行っていた。
しかしフェルナンデスは、コバライネン自身との関係は良好であると発言した。
「(コバライネンとの契約を)望んでいる」とフェルナンデスは述べている。
「ヘイキと私の関係がとてもうまくいっていることは誰でも知っている。彼はこのチームで楽しんでいると思う」
「だがドライバーなら誰もがワールドチャンピオンになりたいと思うものだ。だから彼がもっといいチームに行きたがるのを責めることはできない」
「彼のマネジメントチームはもっとこの件にうまく対処するべきだったと私は言ったけれど、だからといって我々の関係にひびが入っているということではない」
チームもコバライネンも、来季残留に向けて前向きな発言をしているが、両者が契約延長することが決定しているわけではない。ケータハムは、資金を用意しているドライバー多数と交渉を行っており、その中には現在マルシャで走るシャルル・ピックやケータハムのGP2ドライバー、ギド・バン・デル・ガルデも含まれていると言われている。
候補の中には資金を持ち込めるドライバーたちがいるため、コバライネン残留は確実とはいえないのか、という問いに対し、フェルナンデスは「そのとおり。そういった事実を無視するわけにはいかない」と答えた。
「(資金を持つドライバーを探していることを)否定したら嘘になるだろう」
「今私が一番重要視しているのは、ドライバーが誰であれ、いいマシンを用意するということだ。そうすればドライバーはいいパフォーマンスを発揮できる」
「今の時点では、ベッテルをこのマシンに乗せても1ポイント確実に取ってくるとは保証できないだろう。だから今はいいクルマを作ることに集中している」