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スーパーGTニュース

投稿日: 2015.08.11 00:00
更新日: 2018.02.17 09:38

コバライネン「終盤グリップダウンに悩まされた」


2015 SUPER GT 第4戦「FUJI GT 300km RACE」(8/8-9)
富士スピードウェイ(1周4.563km)
入場者数:予選20,400名、決勝36,400名 合計56,800名

 8月9日(日)、シリーズ前半戦の締め括りとなるSUPER GT第4戦「FUJI GT 300km RACE」の決勝が行われ、不退転の決意で勝利を狙うDENSO KOBELCO SARD RC Fは、予選セカンドロウとなる4番グリッドから平手がスタート。4位のポジションをキープして3位にピッタリつける好展開を見せたが、スティント終盤にペースが思うように上げられずに27周を終え6位でピットイン。交代したヘイキも10位走行ながら4位までが1つに連なる隊列の中で一気にジャンプアップのチャンスを窺うペースを守ったステディな走行。だがスティント後半に思うようにペースが上げられずに最終的に9位でフィニッシュとなった。

 予選で速さを見せ、決勝は各スティント終盤に苦闘を強いられた中、4戦連続となる貴重なポイントを獲得したDENSO KOBELCO SARD RC F。ドライバーポイントでは2点を獲得しランキング12位(合計18点)、チームポイントでは5点を獲得しランキング7位(合計29点)となった。次の第5戦は、8月29日(土)・30日(日)に鈴鹿サーキットにて1000kmレースとして開催される。

 タイ開催を挟んで3ヶ月振りの日本ラウンドでシリーズ前半戦の締め括りとなる第4戦は富士スピードウェイが舞台。猛暑日が続く中で正に熱戦が予想され、今回大量得点を稼いでいかなければシリーズ争いから脱落の可能性もある大事な一戦。この富士戦と、次の鈴鹿戦へと暑く厳しい正念場が続いていく。公式予選はノックアウト方式(Q1、Q2)で、決勝は15時スタートとなり、300km(66周、約2時間)で争われる。ピットストップは1回。ウェイトハンディは現獲得ポイントの倍の数値となる32kgを搭載する。
 5月に当地で行われた第2戦富士ではトップが驚異の1分27秒台に突入。最高速も300km/h超えの過去最高を記録し、DENSO KOBELCO SARD RC Fもコースレコードをマーク。決勝では4位を走行するなど健闘を見せた富士。シリーズ上位陣は燃料リストリクターの影響が大きく、シリーズ争い生き残りを懸け最大のチャンスとなる正念場。富士の結果がシリーズに与える影響は大きいとされ、シリーズ前半締め括りとなる富士で勝って良い流れにしたいところ。チーム一丸となって、不退転の決意で勝利を目指していった。

 8日(土)午前中の公式練習走行は、気温29度/路面温度36度のドライコンディション。8時50分から85分間の混走セッションが開始された。まずは平手がコースオープンと同時にピットを離れ、クルマの確認をアウトインの1周行った。セット的には問題ないとのことで、そのままハード系のタイヤで平手がまずは7周目に1分29秒762のトップタイムを早々にマーク。9周目からヘイキがコースインし、赤旗を挟んで13周ほどクルマとタイヤの感触を確かめた。ヘイキもほぼ満足できる仕上がりとのことで、再び平手が別のタイヤを装着してコースイン。25周目に更に自己ベストタイムを更新する1分29秒687の2番手タイムをマークした。その後、再びヘイキが5周ほどタイヤの感触を確認し、混走セッションを2番手で終えた。その後の10分間のGT500単独セッションでは、ヘイキがQ1アタックシミュレーションを行い、4周目に1分29秒697のタイム。公式練習走行ではトータル38周を走行。平手がマークした1分29秒687の4番手タイムでQ1への準備を終え、サファリの時間帯はヘイキが10周ほどユーズドタイヤのフィーリングチェックを行った。

■Q1:ヘイキが超僅差のQ1で6位通過を果たす
 8日(土)気温28度/路面温度37度のくもり空の中で行われたQ1。7分経過したところで、ヘイキが満を持してコースイン。丁寧にウォームアップをタイヤに施したヘイキは、まずは3周目に2番手タイム。僅差の争いが予想されるため更にアタックを敢行したヘイキはセクター1で自己ベストを刻む。続くセクター2も自己ベストを叩き出し、大きな期待がかかる。ライバル勢もアタックを続け自己ベストをマークする緊迫した展開に。ヘイキは猛プッシュ続け、セクター3で自己ベストならずもタイムをさらに更新。1分29秒153を叩き出し、トップから13位までがコンマ4秒以内に収まる超僅差となったQ1で、見事に6位通過を果たした。

■Q2:平手がさらに順位を上げ、4番グリッドを獲得!
 8日(土)気温27度/路面温度34度と僅かに路気温が下がった中でのQ2。走行前に集中力を高め、走りのイメージを造りあげた平手が気合い十分にコクピットに乗り込んだ。ヘイキからタイヤの温まり具合の情報を聞いた平手は、アタックラップに最高のパフォーマンスが引き出せる様にきっちりタイヤマネージメントしながらウォームアップを丁寧に重ねた。そしてアタックラップと決めた4周目にセクター1をトップタイムで駆け抜け、セクター2でも赤マークをつけ全体ベストを叩き出す。チーム一同がモニターに釘付けとなる中、セクター3も上位タイムで走り抜け、その時点で3番手タイムをマークして見せた平手。直後に8号車が2番手に飛び込んできて38号車が更にトップタイムを更新するなど、最終予選順位は4位となったが、2列目4番グリッドとなるセカンドロウから決勝をスタートする。


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