2013年最後の2戦でキミ・ライコネンの代役としてロータスで走ったヘイキ・コバライネンが、ほぼ1年ぶりにF1に復帰し、すぐに結果を出すことの難しさを見くびっていたと認めた。
コバライネンはアメリカGPとブラジルGPのどちらも14位フィニッシュにとどまり、1ポイントも獲得することができなかった。アメリカではフロントブレーキダクトにデブリが引っかかったこととKERSのトラブルに見舞われた影響が大きかったが、両グランプリともにスタートがうまくいかずに出遅れ、そこから挽回できずに終わった。
「チームのために全くポイントを取れなかったことにがっかりしている」とコバライネン。
「すべてが完璧にいかなかったとしても、(ブラジルでは)何ポイントか取れると思っていた」
「僕は自分が予想していた以上にたくさんの間違いを犯した。とても大きなチャレンジだったが、それを見くびっていたと認めなければならない」
コバライネンは予選では8位と11位というまずまずの結果を出している。ドライビングに関しては腕がなまってはいないものの、今年ほとんど走っていないことでレースをうまく戦えなかったと、コバライネンは考えている。
今年ケータハムでリザーブドライバーを務めるコバライネンは、金曜フリープラクティスに6回出走したのみだった。
「金曜と土曜を走った限りでは、腕が鈍ったとは思わなかった」とコバライネンは述べた。
「レース前にはグリッドから順位を上げられると感じていた。何の疑いも抱いていなかったよ」
「でも、日曜はどちらも全く悲惨な結果に終わった。ルーチン作業がうまくできず、(決勝に関しては)鈍っていたかもしれないと認めざるを得ない」
「マシンに乗っている際の自分のペースには励まされたけど、日曜にミスを犯し、それが大きく響いたことにはがっかりしている」
「自分がうまくやることができないとがっかりするものだが、一方で、F1がどれだけ厳しいスポーツであるかが今回のことに表れていると思う」
ロータスでいい結果を出せなかったことが、ケータハムの来季レースシート獲得に影響を及ぼすことはないと、コバライネンは考えている。
「ベストの結果ではなかったし、何かを証明しなければならないのだとしたらそれがうまくいったとはいえない」とコバライネン。
「でも今回のことにはそういう形でアプローチしたわけではない。特別な目標を設定して、交渉で有利な立場に立とうと考えていたわけではなかった」
「だから影響が出るとは思わない。そう確信しているよ。ただ、サインをしていない段階では何があってもおかしくないけどね」