LEXUS TEAM SARDは30日、2014年のスーパーGT500シリーズの参戦体制について発表した。トヨタからも発表されたとおり、石浦宏明がチームに残留、オリバー・ジャービスとコンビを組む。
JGTC全日本GT選手権初年度からGT1/GT500クラスに参戦し続ける古豪サードは、今季チーム加入から4シーズン目を迎える石浦のパートナーとして、ひさびさの復帰となるオリバー・ジャービスを起用。佐藤勝之チーム代表、大澤尚輔チーム監督の下、車両一新となるレクサスRC-Fでタイトルを目指す。チーフエンジニアは変わらず菅沼芳成エンジニアが務める。タイヤはブリヂストンだ。
まだ車両カラーリングは決定していないが、デンソー、神戸製鋼(KOBELCO)、BPジャパン、IA PROJECTといった従来のパートナーに加え、オーストリアのマグナ・シュタイアー車等の新パートナーも獲得。チーム力強化を狙っている。
「新体制となりチーム内で新たな潮流が沸き起こって活性化し、良い方向に進んでいくことを期待しております。開幕へ向けては課題が山積しておりますが、チームメンバー各々が自分の役割をこなしていけば目標に到達できると信じておりますし、その環境造りが与えられた私の責務と感じております」と語るのは、佐藤勝之チーム代表。
また、チームで4年目のシーズンを過ごす石浦は、「クルマもコンビも新しく心機一転となる今季はまだ見えない部分が例年以上に多いですが、開幕までにキッチリと自分の仕事を積み上げていって開幕戦でダッシュを決めたいですね。今季はトヨタの開発ドライバーという立場もあって重責を感じていますが、自分がチームを引っ張っていくんだという強い気持ちを持って、期待に応える走りを目指します」と意気込みを語った。
「新しくコンビを組むオリバーとはF3時代にライバル同士で競い合っていましたが、チームメイトでもあり一緒に寝食をともにした仲で気心が知れているので、こうしてコンビを組むことができて非常に嬉しく思っています。開幕戦に向けて今からワクワクしています」
ひさびさに日本復帰となるジャービスは、2007年に全日本F3を戦い、その後DTMやル・マン24時間でも活躍。ル・マンでは2度の表彰台も獲得している。
「2007年に日本でのレースを経験して以来、いつか必ず戻ってきたいと思っていたんだ。それが世界のレースシリーズでもベストのひとつと考えるスーパーGTで実現することになった。新しいレクサスRC-Fの導入に合わせて参戦することはタイミングとしても良かった」とジャービスは語った。
「自分を起用してくれたチーム、そして旧知の石浦サンとの仕事を待ち望んで、とても楽しみにしているよ。今シーズンの早い時点で僕たちのコンビがいかに強力かを証明できれば嬉しいね!」