ザウバーチームは、オーストラリアGP失格の裁定に対する上訴の手続きを進めないことを決定した。
開幕戦オーストラリアGPで小林可夢偉が8位、セルジオ・ペレスが7位で完走、ザウバーはダブル入賞を果たしたが、レース後の車検でリヤウイングのアッパーエレメントに違反が見つかり、両者とも失格になった。
その後チームは上訴の意向を表明したものの、29日、上訴を行わない旨の声明を発表した。
「それによってパフォーマンス上いかなるアドバンテージも得ていないが、レギュレーションに反していたのは事実だ。我々はスチュワードの決定を受け止めている」とテクニカルディレクターのジェイムズ・キーは述べている。
チームは自身で調査を行ったという。
「我々はその後このコンポーネントの寸法の検査プロセスにおいてエラーがあったことを発見した。このようなことが今後起きないような対策をすでに講じている」
チームプリンシパルのペーター・ザウバーは、ドライバーたちはマシンの違反から一切アドバンテージを得ていないと強調した。
「セルジオも可夢偉も日曜には素晴らしい活躍をしてくれた。ふたりは適切でないリヤウイングから一切アドバンテージを得ていない。ふたりともあのポジションでフィニッシュするために必死に戦い、ポイントを獲得したのだ。この件は残念だが、我々には速いマシンがあり、ふたりの非常に才能あるドライバーたちがいることを証明できた。そのため今シーズンの今後に向けて期待を抱いている」