ザウバーは23日、メキシコ人ドライバーのエステバン・グティエレスと2013年のレースドライバー契約を結んだと正式に発表し、同時にロビン・フラインスのテスト兼リザーブドライバー就任を明らかにした。これで、F1唯一の日本人ドライバーである小林可夢偉はザウバーのシート喪失が決定し、2010年から3年間を過ごした同チームを離脱することが濃厚となった。

 可夢偉のシート喪失がついに現実のものとなってしまった。今季はエースドライバーとして8度の入賞を果たし(第19戦終了時点)、ホームレースの日本GPでは鈴木亜久里、佐藤琢磨に次ぐ日本人3人目となる自身初の3位表彰台を手にした可夢偉。しかし、チームは来季のドライバーとしてニコ・ヒュルケンベルグの起用を発表。プライベートチームのザウバーは、ヒュルケンベルグのチームメイトに主要スポンサーのテルメックスが支援するグティエレスを起用する道を最後に選んだ。

 現在21歳のグティエレスは、2010年にGP3でチャンピオンを獲得し、翌年から同郷のセルジオ・ペレスとともにザウバーへ正式加入。チームのリザーブ兼テストドライバーを務めるかたわら、F1直下のカテゴリーであるGP2にも参戦。2年目となる今シーズンはランキング3位の成績を残した。

 一方で、シートを失った可夢偉だが、すでに他チームへの移籍を模索しているとも伝えられており、候補にはロータスやフォース・インディア、ケータハムなどのチーム名が挙げられている。

 中でもロータスは、先のアブダビGPでキミ・ライコネンがF1復帰後の初優勝を飾るなど、現代のトップチームに数えられるひとつ。ライコネンはすでに残留が決まっているが、チームメイトのロメイン・グロージャンはレース中の度重なるアクシデントに加え、トタルからのスポンサー資金もシートを確約するほどではないと噂されており、残留できるかどうかはハッキリしていない。

 可夢偉は、22日から来季以降の活動資金を募る「KAMUI SUPPORT」をスタートさせている。

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