ザウバーチームが深刻な資金難に陥っているとの報道に対し、創立者のペーター・ザウバーは、チームは危機を乗り越え、長期的にF1に参戦し続けることができると信じていると述べた。
現在ザウバーは経済的に厳しい状況にあり、サプライヤーたちに対する支払いが遅れ、今季を最後まで戦う活動資金を確保できていないと、さまざまなメディアに報じられている。
しかし、ペーター・ザウバーは、現在新パートナーを獲得するために交渉しており、近々いい結果が出るはずだと語った。
「我々は今シーズン最後まで走るだけでなく、今後何年もF1の世界にとどまる。私はそう確信している」とザウバーがスイスのBlick紙に対してコメントしたと、ロイターが報じた。
「近いうちに、現在行っている交渉の結果が出る。救済のための解決法を得られると信じている」
ザウバーはロシアの銀行家と交渉しているとうわさされている。ペーター・ザウバーは、交渉相手を明らかにしていないものの、最近チームプリンシパルのモニシャ・カルテンボーンと共に、モスクワを訪れたことは認めている。
資金不足のためにマシン開発を進めることもできず、パフォーマンスも低下しているが、自分たちは復活すると、ザウバーは語った。
「厳しい状況だ。私がモータースポーツ活動を始めて以来、最も厳しい状況のひとつといえるだろう」とザウバー。
「支払いを待ってもらっているサプライヤーに対しては、当然申し訳ないと思っている」
「だがまだ一切従業員の解雇は行っていないし、彼らへの給料の支払いも遅れていない」
「今季初めの段階で我々のマシンは遅すぎた。それが一番の問題だ」
「その後、資金の問題の影響でマシン開発ができなかった。だがニュルブルクリンクのレースでは前進が見えた。我々は復活する。あらゆる面においてね」