更新日: 2018.02.16 13:59
ザウバーC32発表。大胆にカラーリングを変更
ザウバーは2日、2013年シーズンを戦うF1マシン『C32』を発表した。
昨年はC31の高い戦闘力と小林可夢偉、セルジオ・ペレスの活躍によってコンストラクターズ6位を勝ち取ったザウバー。日本GPでは可夢偉が初の3位に入り、ペレスは3度表彰台に登るなど大きな成功を収めたシーズンとなった。
しかし今季は一転、ドライバーラインナップを総入れ替えし、大幅な変革をチームにもたらした。ドライバーには、フォース・インディアから移籍のニコ・ヒュルケンベルグとリザーブドライバーからの昇格となる第2のメキシカン、エステバン・グティエレスを主役に据え、新たなスタートを切ることを選んだ。
この日、スイス・ヒンウィルの自社ファクトリーで公開された2013年型マシン『C32』は、そうしたザウバーの今季にかける思いが大胆なカラーリング変更となって示され、マシンは全体がグラファイト色に変更。逆に昨年モデルで大きなスペースを占めていた白が赤のラインとともに入るかっこうとなった。
また、デザイン面では、昨年の極端な段差ノーズは中央が“くぼむ”かたちに変化。ノーズ先端にかけてはやや直線的なラインで垂れ下がるかたちを形成している。また、フェラーリやマクラーレンが採用したフロントのプルロッドサスペンションも採用せず、今季もオリジナル色を打ち出した。
女性チーム代表として初のフルシーズンに挑むモニシャ・カルテンボーンは、昨年競争力を発揮したC31の強い部分をベースに、いくつか露呈した弱点の克服に努めたマシンだと、真新しいC32を評した。