メルセデスのミハエル・シューマッハーは、2週間後のF1日本グランプリで10グリッド降格のペナルティを科されることになった。
シューマッハーは、シンガポールGPの決勝で最初にセーフティカー出動した後、再スタートが切られた39周目に前を走るトロロッソのジャン−エリック・ベルニュに追突。彼を巻き添えにしてリタイアを喫した。
レース後、シューマッハーはマシンにトラブルがあったとコメントしているが、事故を審議したスチュワードは次戦の日本グランプリで彼に10グリッド降格という重い処分を下すことを決めた。
「僕のレースは本当に不運な形で終わってしまった」と、シューマッハー。
「ベルニュのマシンに突っ込んでしまったんだ。その直後、彼は僕からの謝罪を受け入れてくれた」
「なぜああいうことが起こったのか、はっきりとは分からない。ブレーキを踏んでいたのに、通常ほどしっかり減速しなかった。それで前のマシンを避けることができなかった。何が起きたのか、解明する必要がある」
一方のベルニュは、シューマッハーに対して怒ってはいないと述べている。
「僕はあの時、ペレスをつかまえることに集中していて、そのためにブレーキングを遅らせた。何が起きたのか、正確には分からないが、ミハエルはブレーキングを少し遅らせすぎて、僕を避け切れずにクラッシュしたんじゃないかな。それについて怒っても意味がない。レースではそういうことが起こることもあるんだ」
「全ドライバーの中で一番経験豊かなドライバーですらミスを犯すことがあるってことだよ! 彼は謝ってくれたし、それでこの件は終わりだ」