今週末のブラジルGPで2度目のF1キャリアに幕を下ろすミハエル・シューマッハーは、今回の引退について2006年の引退よりは“感傷的にはならない”だろうと語った。
かつて7度のワールドチャンピオンに輝いたシューマッハーだが、メルセデスで迎えた2度目のF1キャリアは、期待に反する3シーズンを経て終わりを迎える。
一度目の引退をした2006年シーズンは、最終戦までフェルナンド・アロンソとタイトル争いを繰り広げていた。一方、今シーズンのシューマッハーはチャンピオンシップ15位にとどまっており、また9月のイタリアGP以来ノーポイントのレースが続いている。
ただシューマッハーは、今回の引退は以前より気楽に迎えられるため、今度はそれをきちんと“味わいたい”と語っている。
「最終戦までチャンピオンシップを争っていて、全てがもっと激しかった2006年シーズンの終わりに比べれば、今回の引退は感傷的にはならないね」とシューマッハー。
「ただ、今回は自分のキャリアの終わりを噛み締めることができるだろうから、できればそれを味わいたいと思っているよ」
「ぼくはF1で素晴らしい歳月を送らせてもらった。世界中のファンから多くの声援をもらったんだ。それには特に感謝したいね」
「もちろん、力強いレースをしてF1から去れるのならばそれが一番幸せだし、ぼくらはそうするためにできる全てをやるつもりだよ」