フォース・インディアから離脱することが決まったエイドリアン・スーティルにフェラーリが関心を示しているとドイツのメディアが報じている。
16日、フォース・インディアは来年スーティルの代わりにニコ・ヒュルケンベルグをレースドライバーとして起用することを正式に発表した。
ドイツのAuto Motor und Sport誌は、アブダビGPの時点でこの決定はなされていたと報じている。ドライバー発表を遅らせた理由のひとつは、スーティルが他チームと交渉する上で有利な立場に立てるように考慮したからであるという。
スーティルにとって有力な選択肢はウイリアムズであり、ウイリアムズ側もスーティルに関心を示している。スーティルは2011年シーズンに素晴らしいパフォーマンスを見せてランキング9位を獲得しており、ドライバーとして優秀であるだけでなく、メディオンというスポンサーを持っている。
一方で、フェラーリもスーティルに関心を持っているという。スーティル側はフェリペ・マッサのシートを狙いたいところだが、マッサは2012年の契約を有している。
2009年、フェラーリはキミ・ライコネンに多額の違約金を支払って翌年の契約を解消し、フェルナンド・アロンソと契約した。しかしマッサはそのような形で交渉に応じることはないだろうとAuto Motor und Sportは記している。
スーティルは、2013年にはフェラーリなどトップチームのシートが空くことを考慮し、ウイリアムズとは1年契約にとどめたいと考えているようだ。しかし、ウイリアムズ側がスーティルの条件に応じられないと判断した場合、チームはルーベンス・バリチェロを残留させるかもしれない。バリチェロは500万ユーロのスポンサーマネーを用意したといわれている。