1997年のF1ワールドチャンピオンであるジャック・ビルヌーブが、グループ・ロータスのイギリスの本拠地を訪れ数日を過ごし、来季ロータスF1入りするのではないかという噂を加速させている。
約3年半に渡ってF1から遠ざかっているビルヌーブは、今季グランプリの現場に数回現れ、F1への復帰を狙っていると言われている。ビルヌーブは今回、グループ・ロータスの施設を訪れ数日を過ごし、最新のロータス・エヴォーラをドライブしたという。
「ジャックがロータスを訪問してくれたことは名誉なことだ」と語るのはグループ・ロータスのCEOであるダニー・バハール。「我々は才能の集合体だ。そして、知識は我々の情熱と組み合わさる。この数日の出来事は、我々にとって特別な日となった」
一方のビルヌーブは、「ロータスで新たに仕事を得た友人のジーノ・ロサトとともに、ロータスの“魔法”がどこから来るのか見ることができて素晴らしい体験だった」と語る。
「僕が子どもの時に、いちばん最初に買ったミニカーはエマーソン・フィッティパルディのロータス72だったんだ。僕は父の名前を言う前に、フィッティパルディの名前を言えたくらいなんだからね! 少年の頃は彼らのレースを見ているのが本当に楽しかった」
「今回の旅は本当に楽しかった。特に人々がエヴォーラを組み立てていくところが素晴らしかったよ。本当に素晴らしいクルマで、ドライブしやすかった」
ビルヌーブの名は来季に向けてUSF1やロータスをはじめ、様々なチームで噂に上がっている。また、ロータスF1はすでに風洞実験をスタートさせ、マシンの開発を進めているという。