スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションの坂東正明代表は10日、富士スピードウェイで行われたGTA定例記者会見の場で、東南アジアの2カ国でスーパーGTを開催する計画があることを明らかにした。

 スーパーGTは長年マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットでシリーズ戦を開催、今季からタイで建設中のブリーラム・ユナイテッド・インターナショナルサーキットで第7戦を開催する予定となっており、東南アジアで公式戦を開催している。

 そんな中、坂東代表はタイ以外での国際大会の開催について、現在の進捗状況について述べた。坂東代表によれば、現在マレーシアで建設中のサーキット、そしてフィリピンでの市街地レースの話が進んでいるという。

「ひとつはマレーシアのいちばん南、ジョホールバルにサーキットが建設されています。ヘルマン・ティルケのデザインで2017年に向けて建設しているところで、そのこけら落としのレースとして、スーパーGTに話が来ています」と坂東代表は、マレーシアでの開催について語る。

「スーパーマーケットとか、24時間営業の店舗も合わせて、モータースポーツがハブになるという形を作りたいということで、場所の買い取りは終わっている。あとは施工の部分になります」

 マレーシアの最南端にあるジョホールバルは、シンガポールと国境を接しており、シンガポールからのモータースポーツのニーズにも応えることができる場所。マレーシアではスーパーGTの知名度も浸透しており、開催への障害は少なそうだ。

 また、坂東代表はさらに、2016年の2月〜3月、日本でのシリーズ開幕に先立ち、フィリピンの首都、マニラで市街地レースの計画があることを明らかにした。

「ジョホールバルよりも早いところでは、フィリピンのマニラで、カジノやショッピングモールがある港湾区での市街地レースの話がある。これまでいくつかの市街地レースを手がけているプロモーターが、マニラの観光省、スポンサーと話をしています」と坂東代表。

 国内の市街地レースの開催については、沖縄の豊見城市でエキジビションレースを行う開催の計画が浮上しているが、それに先立つレース開催に向けたものという考え方もあるようだ。

「我々も日本での公道レースに対して、まだきちっとした話になっていないですけど、まずは公道レースができる場所でテストしたいということも含めて開催を模索しています。エキジビションマッチになりますが、開催時期は2016年になると思います。2月から3月、日本での開幕前に市街地でレースをやりたいという考えを持っています」

 スーパーGTの国際開催、そして日本での市街地レース開催はファンとしても楽しみにしたいところ。今後のスーパーGTの認知、ファン拡大ということを考えても、何とか実現してもらいたいレースかもしれない。

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