2012年からNASCARにメインの活動の場を移すダニカ・パトリックは、NASCAR転向後もインディ500へのスポット参戦を望んでいると語っている。
これまでインディカー・シリーズで長年キャリアを重ねてきたダニカは、来季JRモータースポーツからNASCARネイションワイド・シリーズに参戦する一方、スチュワート-ハース・レーシングからNASCAR最高峰であるスプリントカップへのスポット参戦を予定している。
ダニカは、自身のインディカーフル参戦の最後のレースだった今季最終戦ラスベガスで、元チームメイトのダン・ウェルドンを亡くすこととなったが、その悲劇がダニカ自身のインディアナポリスでレースをしたいという願望に水を差すことはないと語っている。
「絶対にインディでレースがしたいわ」とインディ500への参戦について問われたダニカは語る。
「個人的には、インディ500は世界で最も偉大なレースで、私にとってはたくさんの思いと、そしてたくさんの思い出があるの。そしてまだ思い出を作りたいと思ってる」
ダニカは、今週末テキサス・モータースピードウェイで行われるネイションワイド・シリーズのレースに、ダン・ウェルドンに対する思いをトリビュートしたスペシャルカラーで臨む。また、ヘルメットデザインもスペシャルカラーを施し、ダン・ウェルドン・メモリアルを通じて遺族のためにオークションにかけられる。
そんなダニカは、安全に対する懸念によりNASCARへの転向を決めた訳ではないとしながらも、ストックカーの方がインディカーよりも安全に感じると認めている。
「確かに、2年前に初めてネイションワイド・シリーズのマシンに乗ったときにより安全に感じたわ。今週末、ルーフがあるクルマで走ることができてホッとしているの」とダニカは語っている。