チーム・ロータスのヤルノ・トゥルーリは、新たなF1タイヤサプライヤーのピレリについて、ドライバーたちがこれほどデグラデーションが大きいタイヤを望んだ事実はないと述べ、ピレリタイヤによって今季F1の決勝は混乱するだろうと語った。

 F1関係者たちは今年のピレリタイヤでは最低でも3回のタイヤ交換が必要になるだろうと述べている。ピレリは「デグラデーションの増加は、ショーとしての向上を図るためにチームとオーガナイザーから明確に要求された特性である」と述べ、2回ストップが必要になることを狙ってタイヤを作ったと説明している。

 しかしトゥルーリはドライバーたちはこれほど早くデグラデーションが起きるタイヤを望んではいないと述べた。
「他のドライバーたちと話をしてみて、ドライバーはひとり残らずタイヤのデグラデーションにとても苦労していることが分かった」とトゥルーリはRepubblica紙のコラムに記している。
「わずか5周でタイヤの効率のいい時期が終わってしまう。最もバランスのとれたマシンなら7周いけるが、その後は極端に性能が低下する。14周走り続けることもできるけれど、パフォーマンスはよくない」
「だから僕らは不満を訴えているのだ。あっという間にデグラデーションを起こすタイヤを僕らが望んだという話をあちこちで読んだけれど、それは真実ではない。僕らはそんなことを頼んだりしていない。ドライバーにとってはタイヤの一貫性は重要な要素だからね」
「一貫性があれば、さまざまなセッティングの評価ができる。でもタイヤに一貫性がなければ、どうやればパフォーマンスが向上するのか、あるいは低下するのかを理解することが絶対にできないんだ」

 トゥルーリは、3回以上のピットストップを強いられるようになれば、レースが混乱すると心配している。
「タイヤのデグラデーションが大きいと、最低でも3回の交換が必要になり、レースが混乱する。平均で、1レースあたり(全ドライバー合わせて)72回のピットストップが行われるということになる。コントロールできる状況ではない。FIAはもピレリもそれに気づいている」
「決勝をこんな成り行き任せのような状態に置いておきたいとは誰も思っていない。ピットストップは不確定要素であり、コントロールするのは非常に難しい。日曜にもこの状況が改善されるよう願う」

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