インテルラゴスでのウワサによれば、トヨタは来季、現レギュラーのヤルノ・トゥルーリとティモ・グロックのふたりともを起用しないかもしれない。代わりとしてキミ・ライコネンを獲得し、さらに日本人の小林可夢偉の起用も示唆しはじめている。
日本の自動車メーカーであるトヨタは現在のところ来季のチーム構想におけるドライバーとしてフェラーリを離脱することが決まっているライコネンを迎え入れようと交渉を行っている。しかし、マクラーレンとも話し合い行っているとウワサされるライコネンのマネージメントチームは、ライコネンがチームへ合流することに同意する前に、さらなる契約金の増額を要求してきたことを明かした。
「彼のマネージャーはさらに多くの金を求めてきた」とTMG社長のジョン・ハウエットは土曜日にBBCスポーツに対して語っている。
「ただ我々も、彼らが十分に納得できる額の金銭をすでに提示して応えている」
ハウエットはまた、現在テスト兼リザーブドライバーを務める小林可夢偉を2010年にレースドライバーとして起用することもオプションのひとつであるとの考えを明らかにしている。事実、小林はセッションが激しい雨に見舞われた土曜日の予選でトップ10進出まであと一歩と迫る11番手を獲得するなど光る走りを見せた。
「予選セッションが3時間近くもかかるなんてそんな経験はこれまでのF1ではなかったことだ。しかし、そんな状況にもかかわらずチームとドライバーは集中して素晴らしいパフォーマンスを披露してくれた」とトヨタF1でシニアシャシー・ゼネラルマネージャーを務めるパスカル・バスロンが語っている。「私たちは可夢偉に非常に満足している。彼は少しの差でトップ10進出を逃したが、天候が非常に悪かったことを考えれば初めての予選で11番グリッドを得たことは大きな成果と言えるだろう」