日本GP金曜記者会見に出席したトヨタF1のボス、ジョン・ハウエットとルノーのチームプリンシパル、ボブ・ベルは、2010年のドライバーとしてロバート・クビカに強い関心を持っていることを認めた。
クビカは来季ドライバー候補のリストに入っているのかと聞かれたハウエットは、はっきりと肯定した。
「間違いなく興味がある。おそらく右側に座っている友人(ベル)と取り合っている状況だと思う。どうなるか様子を見よう。なんとかうまくやれれば嬉しいが、だめなら他の候補がいる」
トヨタとルノーのどちらがクビカを獲得できるチャンスが大きいかという質問に対し、両者は今後の展開を見ていくしかないと発言した。
「私は我々の方にチャンスがあると言うし、ジョンの方もそう言うだろうね」とベル。
「つまり、時間がたてば結果が出るということだ」
一方のハウエットは、「様子をみていくしかない。互いにチャンスはイーブンだと思う」と述べている。さらに彼は、キミ・ライコネンを狙っているとのウワサも認め、ライコネン自身とは接触していないが、彼のマネージメントとは接触していると述べている。
ルノーは、今季末でフェルナンド・アロンソが抜けることが決定したため、彼に代わるリードドライバーをなんとか確保したいと考えているという。
「フェルナンドは長年、チームにとってとてつもなく大きな存在だった」とベルは言う。
「彼が去るのは悲しいが、我々は彼の今後の成功を祈っている。どのスポーツでも、人は入れ代わるものであり、我々はそれに対応していかなければならない。来年に向けていいドライバーラインナップを確保して、フェルナンドの離脱によるダメージをできるだけ小さく抑えられればと思っている」