全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第2戦鈴鹿で予選トップ3に入ったドライバーが、予選について語った。ポールポジションのブノワ・トレルイエ(LAWSON IMPUL)は「とても“危険な”予選だったね」と困難な予選だったと語っている。
ブノワ・トレルイエ(LAWSON IMPUL):予選ポールポジション
「とても“危険な”予選だったね。Q1は良かったけれど、問題はQ2だった。とてもコンディションが悪くてアクアプレーニングが発生してしまっていた。1回アタックすれば充分だと思っていたら失敗してしまったんだけど、クラッシュだけはしたくないと思いながら2回目のアタックをした。そのアタックが良かったので、このままマシンをいじらずに行くよう頼んだんだ。Q3はプッシュプッシュで、良かったと思う。もちろん慎重に行ったけれど、他のふたりもラップタイムが近かったので、考えながらアタックをした。今日は朝からひとつずつセットアップをしながら進めていった。今回の鈴鹿はセクターごとにだいぶグリップが違っていて、1コーナーからダンロップまではグリップが高いのに、デグナーあたりから全然グリップが無いから、すごく滑りやすくて大変だったよ」
アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S):予選2位
「ブノワも言っていた通り、Q2はとても危険だったと思う。僕は雨でもあまり構わないタイプなんだけど、そこでセッションを止めよう、という判断が下されたら賛成していたくらいの状況だった。マシンは少しずつセットアップを変えていって、とにかくQ2、Q3に進むことを目標にした。Q3では、最後のラップがいちばんいいタイムが出たんだけど、1ラップ1ラップいろいろなことを考えながら走っていた。この記者会見に出ている3人はそれぞれ違うところを注意していたと思うんだけど、比べてみたら面白いかもね。明日の決勝はフロントロウでスタートできることはラッキーだよ。序盤の数ラップが勝負になると思う。視界が重要になるからね。できればトップで走りたいと思うけど、そこはレースだからね。タイヤについては、第1セクターはグリップはいいんだけど、摩耗が早い。コース全体をみてのコントロールが難しいだろうね。今日のようにコースの水量が多ければいいんだけど、水が少ないと逆に難しい状況になると思う」
ロイック・デュバル(NAKAJIMA):予選3位
「みんなと同意見で、すごくタフな予選だった。特にQ2のアクアプレーニングがすごくて、コントロールが大変だった。Q3ではセッティングを調整したんだけど、フロントの入りがキツくて、そんな中で3番手に入れたのはチームも僕もすごく喜んでいるよ。去年の今頃はポジションも後ろの方だったからね」(Q3の序盤にスピンしたが?)
「ちょっとテレビに多く映ろうと思ってね(笑)。あれは2周目だったんだけど、まだドライブするには水量が多くて、アクアプレーニングにはまってしまった。1コーナーでコントロールを失って、スピンした。僕も本当にぶつからなくて良かったと思ってるよ(笑)。今回この記者会見に来られなかった訳だからね。(ランオフエリアの)アスファルトに感謝しないと(笑)」