F1ドライバーたちは、来季はDRSの使用をフリープラクティスや予選でも制限すべきだと考えている。
決勝ではDRSを使用できるエリアは限定されているが、プラクティスや予選では自由に使える。これには安全上のリスクがあるとドライバーたちは感じている。
レッドブル・レーシングのマーク・ウエーバーは、次のように述べたとBBCが伝えた。
「ドライバーたちがDRSの使用に関して限界まで攻めようとしてコースアウトするという事故が何度か起きている」
「だからドライバーたちはほぼ全員が、レース以外での利用についても制限されることを望んでいる」
DRSはF1においてオーバーテイクを増加させるために導入されたシステムで、決勝ではディテクションポイントにおいて前車との差が1秒以内だった場合に、コクピット内のドライバーにそれが知らされ、彼らはDRSゾーンでボタンを押してシステムを機能させることができる。それによってリヤウイングのアッパーフラップが開き、ダウンフォースとドラッグが減らされ、直線スピードが12~20km/h増すことになる。
一方、フリープラクティスと予選ではラップタイムを稼ぐために自由に使うことができる。しかし使うタイミングが早すぎるとアクシデントにつながる可能性がある。
ウエーバーは、今年はこれによる事故が少なくとも3回は発生していると述べた。
「鈴鹿でのルノーのブルーノ・セナのクラッシュ、ハンガリー金曜の僕のクラッシュ、チームメイトのセバスチャン・ベッテルのプラクティスにおけるクラッシュのうちの一回は、それが原因だ」とウエーバー。
ウエーバーは、ドライバーたちはプラクティスと予選でもDRSの使用が限定されるように規則が変更されることを望んでいると述べた。
また、DRSによりオーバーテイクが楽になりすぎたレースもあることが問題視されている。F1チームボスらは、今後もDRSを使い続けることを望んでいるが、来年は今年の経験を元にシステムの使用に改善を加えるべきだと考えている。