ロータス・ルノーは、ロバート・クビカの代役としてニック・ハイドフェルドを起用するかどうかを14日に決断すると見込みだと報じられている。
クビカはラリーで重傷を負い、F1活動を長期的に休まざるをえない状況であるため、ルノーは彼の代わりに2011年F1シーズンを戦うドライバーを検討、ヘレステスト3日目の12日にハイドフェルドを走らせた。ハイドフェルドはこの日のトップタイムをマークし、チームプリンシパルのエリック・ブーリエは、非常にポジティブな印象を得たと述べている。
Auto Motor und Sportの報道としてMotorsport.comが伝えたところによると、ブーリエは14日に、ハイドフェルドと契約するか、次のバルセロナテストにペドロ・デ・ラ・ロサかビタントニオ・リウッツィを呼んで評価するかを決定するということだ。
ハイドフェルド自身は前向きな発言をしている。
「このテストに受かったと自分では感じている」とハイドフェルド。
「ベストを尽くすことができた」
ただしハイドフェルドは、トップタイムを出したことはそれほど重要ではないと語っている。
「出したければ誰でも出せる。燃料を軽くして、スーパーソフトを履けばいいんだ」
ハイドフェルドは、元チームメイトのクビカのけがによって自分にチャンスがめぐってきたことに複雑な気持ちを抱いている。
「誰かの不運が自分の幸運につながる可能性があることは誰もがよく分かっている。もちろん僕としても、別の状況で戻ってきたかったけれど」
「でもこれもチャンスだ。チャンスを生かさなければならない」
「ロバートにはメールを送ったし、病院に見舞いに行くつもりだ。彼は日に日に回復していると聞いている」
「このチームの皆に彼はとても好かれているし、完全なナンバー1ドライバーだ。できるだけ早く戻ってこられるよう願っている」
「ちなみに、ルノーが僕に電話をしたのであって、その逆ではないよ」
候補のひとりであるデ・ラ・ロサは、カタルニアのテレビ局TV3に対し、ハイドフェルドはクビカの代役候補の「ポールポジション」についていると認めている。
ブーリエは、「ペドロ・デ・ラ・ロサと少し話をした」と述べている。
「ニックの評価の後に、交渉をさらに進める必要があるかどうかを検討する」