11月30日、富士スピードウェイでニッサン/ニスモのファン感謝イベント『NISMO FESTIVAL 2014』が行われ、これまでテストでは走行しているシーンが目撃されていたニッサンGT-RニスモGT3の2015年バージョンが、ファンの前に初めて姿をみせた。

 FIA-GT3規定の市販レーシングカーであるニッサンGT-RニスモGT3は、2011年にテスト参戦が開始され、12年からレースデビュー。スーパーGT300クラスをはじめブランパン耐久シリーズ、イギリスGTなどにも参戦。今季はニュルブルクリンク24時間にも参戦した。

 2015年〜16年に向けてさらに活発化をみせているGT3マーケットに向けて、ニッサンは大きく改良された15年仕様を7月近辺からテストを開始。7月の富士、その後スーパーGTテストが行われた鈴鹿でもその姿が確認されたほか、11月には岡山でもテストを行った。

 この日富士スピードウェイで行われたニスモフェスティバルでは、そんなニッサンGT-RニスモGT3のMY15が登場。朝のニスモ30thデモランでも積極的に周回が重ねられたほか、午後に行われたデモレース『CRAFT SPORTS Presents NISMO GP 2014』にも、他の6台のGT3仕様GT-Rとともに、千代勝正のドライブでレースに参加した。

 ピットでは特に隠される訳ではなく、ファンも気軽に撮影できる状況に置かれていたMY2015は、ニスモレッドのライン等が14年仕様と異なるほか、フェンダーは大きく空力を意識した仕様に。また、ブレーキキャリパーを見ると、14年仕様までのブレンボからAP RACINGに銘柄が変更されていることも分かる。

 NISMO GP 2014では千代が速さをみせ、このレースのファステストラップを記録。デモレースとは言え、ポテンシャルの高さを披露した。ニスモ宮谷正一社長も「来年はこのエボリューションモデルで、GT3でもチャンピオンを」と意気込みをみせていた。

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