ルノーと契約し、今季F1に出場することになったニック・ハイドフェルドだが、その契約には、ロバート・クビカが復帰できる状況になった場合は今季途中でも交代するという条件が盛り込まれていると報じられている。
クビカはラリーで重傷を負い、復帰には時間がかかる見込みであるため、ルノーは経験あるドライバーを求め、リザーブドライバーではなくハイドフェルドと契約を結んだ。Speed Weekの報道としてMotorsport.comが伝えたところによると、ルノーは今季末までハイドフェルドを走らせ、クビカを2012年から復帰させると決めているわけではなく、可能になれば今季途中からでもクビカを走らせるつもりだという。
ハイドフェルドの弁護士であるステファン・セイツ氏は、契約上のことは話さないと述べた上で、F1ではパフォーマンスが重要であり、結局はパフォーマンスによって誰がマシンに乗るかが決まるとコメントしている。
Expressは、クビカのマネージャー、ダニエル・モレリ氏が発表した声明においてクビカが「特別な方法で、回復にかかる時間を縮め、今季復帰したいと考えている」とコメントしたと伝えている。
「過去にもそうだったように、事故は僕をより一層強くしてくれるだろう」とクビカは述べている。
クビカは先週金曜に集中治療室を出てリハビリ室に移ったということだ。