これまでヤルノ・トゥルーリの残留の可能性は低いとほのめかしてきたTMG社長ジョン・ハウエットが、一転してトゥルーリが2010年もトヨタF1チームで走る可能性はあると発言した。
ハウエットは何度かメディアに対し、トゥルーリの金銭的条件に応えられる可能性は極めて低いと述べている。さらにハウエットは、今季末でフェラーリを離脱するキミ・ライコネンへの関心を隠していない。トゥルーリはトヨタとの交渉が不調であることに不満を表し、自分をチームに残したくないと思っているのはハウエットであるとほのめかす発言を行っている。
しかしブラジルGPの週末、ハウエットはロイターに対し、現在のドライバーであるトゥルーリとティモ・グロックとの間で“ある程度の話し合い”は行われていると述べている。
「我々はヤルノとの交渉において提案を提示している」とハウエット。
「彼自身は金銭的なオファーに不満を持ってはいないと思う。契約におけるいくつかの点がある程度重要となっており、我々サイドとしてはこれは交渉の余地はないと思っている。彼が来年乗る可能性はある。しかしまだすべてがクリアになってはいない」
トゥルーリは2010年の新規チーム、ロータスF1にとってドライバーの最有力候補であるとみられている。もしトゥルーリかグロック、あるいは両者ともがトヨタを去ることになった場合、小林可夢偉がレースシートを獲得するかもしれない。