2014年F1第5戦スペインGPの金曜フリー走行2回目は、メルセデスのルイス・ハミルトンがトップタイムをマークした。ケータハムの小林可夢偉は20番手で初日を終えている。
午前中のFP1に引き続いて行われたFP2は現地時間14時にスタート。セッション開始時の気温は24度を記録し、路面温度は45度まで上昇した。
このFP2では、朝の走行を見送ったウイリアムズのバルテッリ・ボッタスとザウバーのエステバン・グティエレスがコクピットに復帰したものの、FP1で電気系のトラブルに見舞われたセバスチャン・ベッテルはセッション開始までにマシンの修復が間に合わず、事前に出走を断念している。
セッションが始まると、多くのマシンが次々にタイム計測へ向かうなか、マルシャはマックス・チルトンのフェラーリ製パワーユニットにトラブルが発覚し、ピットに戻るよう指示が飛ぶ。一方コース上では、最初の走行でメルセデスのハミルトンが早くもリードを奪う展開となり、1分27秒台に入れたハミルトンは、自身のFP1トップタイムに迫る走りで首位につける。2番手には、パワーユニットのトラブルを克服したチームメイトのニコ・ロズベルグが続き、3番手にレッドブルのダニエル・リカルドと、セッション序盤はFP1と同じ顔ぶれが並ぶ展開となった。
スタートから30分が経過したタイミングで、レッドブルのリカルドがいち早くミディアムタイヤにスイッチすると、1分26秒台のタイムでトップに浮上する。しかし、その後にミディアムタイヤでアタックしたメルセデス勢は再びライバルを上回る速さを披露。特にハミルトンは、チームメイトにもコンマ4秒以上、上回る1分25秒524というタイムでトップに返り咲いた。
その後、セッションが折り返すと各車は決勝を見据えてロングランのプログラムに移行するが、ここでもハミルトンは、他の上位勢と同じミディアムタイヤでライバルを上回るペースを披露。22周のスティント終盤では、ロズベルグとリカルドにコンマ5秒以上のギャップをつけて周回を重ねるなど、盤石の仕上がりをみせている。
結局、FP2はハミルトンがトップのまま終了。3番手リカルドの後ろにはフェラーリのフェルナンド・アロンソとキミ・ライコネンがつけたが、ハミルトンからは1.5秒以上も遅れる結果となった。
ケータハムの小林可夢偉は、チームメイトのマーカス・エリクソンより1周少ない38周を走行したが、18番手につけたジュール・ビアンキのマルシャからは1.3秒の遅れとなった。