2010年F1第14戦イタリアGPの金曜プラクティスを終えたマクラーレンのルイス・ハミルトンが、ハイダウンフォースとローダウンフォースの両パッケージを試したが、まだどちらを選択するか決めていないとコメントした。
■ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス
ジェンソン・バトン フリー走行1=1位/2=5位
ルイスと僕は異なったダウンフォースレベルを試した。このコースに最適なレベルを見極めるためにデータを集めた。僕はFダクトを装着したハイダウンフォースのパッケージで走行し、そこそこ満足できた。今日は最初は好調だったけれど、変更を加えていくとクルマにそれまでほどは満足できなくなった。とはいっても、総合的に見るとうまくいっている。完全に満足できるまでにはまだいくつかの改善が必要だが、それは大きな変更を加えるというよりは調整を行って解決できる。多くのデータを収集できたし、今夜は忙しい夜になるだろう。でも、両方のパッケージがかなりコンペティティブだし、これはクルマが効果的に機能していることを意味するのでポジティブだね。僕らのクルマはメカニカル的にはかなり強力だから、あとはどのダウンフォースレベルで走るかを決定するだけだ。チームはドライバーの決断をかなりオープンに受け入れてくれるので、ルイスと僕は自分たちにとって最適に感じるパッケージを選べるだろう。とはいっても、これはドライバーだけで決めるものではなく、エンジニアとチームマネージメント全員で決めることだけどね。
ルイス・ハミルトン フリー走行1=3位/2=4位
今日は2回とも良いプラクティスセッションだった。午前中のP1ではハイダウンフォースのパッケージで走行し、クルマの感触は良かったが、ストレートでは今までほどは速くなかった。P2では、ジェンソンとは違ったダウンフォースパッケージ、ローダウンフォースでFダクトを装着していないセッティングを試した。これから収集したあらゆるデータを確認し、どちらのアプローチが最適か決めていく必要がある。どちらの仕様も速かったし、悪い状況ではないよ。ふたつのパッケージは同じような感じなんだ。ひとつは直線では遅いがコーナーでは速い。一方は直線では速いがコーナーでは遅い。バランスは1周を通してふたつともかなり良い。明日どちらの仕様で走行するかはまだ決めていない。燃料を多く搭載した状態でどちらが良いか、片方がもう一方よりポテンシャルがあるのかどうかを見極めなければならない。今夜どちらの仕様で行くか決定する。午後の走行中にフロントウイングの翼端板をどうやって破損したのかまったく分からないんだ。どこかの縁石でぶつけたのかもしれないが、簡単に修復できたし、特に問題ではなかった。