2010年F1第5戦スペインGPの日曜決勝で、マクラーレンのルイス・ハミルトンはフィニッシュ間近にトラブルでクラッシュし、とてもがっかりしていると述べると共に、バックマーカーの一部が危険だったとの非難も口にしている。ジェンソン・バトンは5位だった。

■ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス
ジェンソン・バトン 決勝5位
 レース序盤の段階でダッシュボードの表示が機能しなくなった。ステアリングホイールでやるべきことをチームが無線で指示してくれたけれど、ちゃんとやれているのかどうか僕には分からなかった。エンジン回転を示すライトも見えなくなって、ほとんどずっとギヤチェンジに苦労する羽目になった。間違ったタイミングでシフトして、何度もリミッターにヒットしてしまった。それから、最初のピットストップで時間をロスした。クラッチにトラブルが発生し、クルーがホイールを装着できず、その後ホイールスピンを起こした。
 コースに復帰した時、ミハエルがどこにいたのか僕は知らなかった。ターン1に向けて彼はターンインし、僕が引かなければおそらくふたりはクラッシュしていただろう。周知のようにここではオーバーテイクがほぼ不可能だ。ミハエルは抜かれまいとして何度か動き回った。今日の午後は僕のマシンのペースはとてもよかったから、あれにはいらいらしたよ。でもオーバーテイクできないのでは意味がない。必死に抜こうとしてタイヤをかなり傷めてしまった。フロントの片方にフラットスポットができ、リヤの2本もダメージを受けた。5位というのは望んでいたポジションではないし、僕らにふさわしいポジションでもない。なぜなら僕らはかなりの速さを持っていたんだからね。今日はその速さをうまく結果につなげられなかったのだから、よくもあり悪くもあったと言えるかもしれないね。

ルイス・ハミルトン 決勝14位
 今日はレッドブルの間に割って入ることができ、うまくいきそうだった。2位でフィニッシュできたら両方の選手権において完璧な結果になっただろう。チェッカーまでたどり着くためにひたすらクルマをいたわって走っていたら、突然ステアリングがきかなくなったのを感じた。その直後に左フロントの方でトラブルが発生した。アクシデントの前に何もおかしい感じはしなかった。マシンのフィーリングは最高だったんだ。だから本当にびっくりしたよ。原因は分かっていないので、すべてをマクラーレン・テクノロジー・センターに送り返し、そこで突き止める。
 僕自身はいいレースをしていたと思う。2セット目のタイヤではマークについていくことができなかったけれど、ピット出口でセバスチャンを抜くことができた。
 今日はバックマーカーたちの一部に問題があったと言わざるをえない。彼らを4回も5回もラップしたような気がするけど、一部のドライバーは道の譲り方が最悪だった。バックマーカーたちも簡単にやれない時があるということは理解している。去年の前半は僕もラップされたことがあるからそれについては分かっている。でも彼らの一部はレーシングラインでゆっくり走っていた。そういうところに出くわして2回ほど接触しそうになったよ。何度かすごく大変な時があった。スピード差があまりにも大きいからね。モナコではさらに大変なことになるだろうね。
 ところで今日の話に戻るけど、今日はフィニッシュ直前にあんなアクシデントが起こって、ものすごくがっかりしている。でもそれもレースなんだよね。チームの皆は週末を通して素晴らしい仕事をしてくれた。今シーズンはまだたくさんレースが残っているから、前向きにいくよ。まだタイトル争いに加わっていけることは分かっているからね。

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