2011年F1中国GPの日曜決勝で、マクラーレンのルイス・ハミルトンは優勝を獲得した。
■ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス
ルイス・ハミルトン 決勝1位
言葉が見つからない。僕のキャリアの中のベストレースのひとつだよ。
スタートの前、マシンの中で「さあ行こう」と思ったら、マシンが動かなかった。何が起こったのか聞かなかったよ。ただただ冷静さを保ち、皆の緊張を高めないようにした。やっとガレージから出られて、ピットレーンを走りながらライトを見て、赤に変わらないでくれ、と願った。そしたら大丈夫だったんだ。こんなにぎりぎりだったのは初めてだよ。
めったにないようなバトルだった。状況をしっかり考えなければならなかった。こういうチャレンジができてすごく楽しかったし、他のドライバーをオーバーテイクしなければならないというのが、より一層わくわくしたよ。
終盤、セバスチャン(・ベッテル)を抜くのはとても大変だった。彼はペースが落ちていたけれど、不調という感じでは全くなかった。バックストレートで彼についていくのが大変だったから、その前に抜きたかった。あそこで抜くつもりはなかったんだけど、グリップがあったから前に行けたし、そのまま維持できた。
この3戦のフライアウェイを振り返ると、戦えるマシンを持っていることが本当に嬉しい。まだレッドブル勢との差は少しあるけれど、僕らの方がいい戦略を持っていたし、それをうまく実行することができた。ヨーロッパラウンドに向けてチームはこれまで以上にプッシュしていく。
とても誇らしいよ。これまで勝った中でトップ3に入るレースだ。2008年のシルバーストンとモナコに並んでね。僕は勝つために存在し、生き、呼吸をしている。勝利が本当に好きなんだ。これ以上ないほど幸せだよ。