メルセデスのルイス・ハミルトンは、ヘレステスト2日目にブレーキのトラブルでほとんど走れなかったものの、テスト序盤のトラブルはそれほど心配しておらず、落ち込んではいないと語った。

 ヘレステスト初日、ニコ・ロズベルグのマシンに電気系のトラブルが発生、メルセデスはテストを切り上げた。2日目はハミルトンが担当したが、リヤブレーキトラブルのためクラッシュ、15周しか走行できずに終わった。

 ハミルトンのアクシデントは、リヤブレーキのハイドロリックのトラブルで、ドライサックヘアピンで発生した。
「ブレーキを踏んだら、一瞬効いたんだけど、その後に全く効かなくなった」とハミルトン。
「だからクラッシュに備えるしかなかった。足をぶつけてしまった」

 ハミルトンは、マシンのダメージを最小限に抑えるため、正面からバリアに突っ込むことにしたということだ。
「横からぶつかったら、サイドが全部壊れてしまう。正面からぶつかってノーズを壊した方がずっといい」

 テスト序盤にトラブルが起きることはそれほど悪いことではないと、ハミルトンは述べている。

「今の時期に(トラブルが起きることに)驚いたりはしない」とハミルトン。
「前を見て、ポジティブな気持ちを保たなければならない」
「ファクトリーの皆は全力で頑張ってくれている。こういうことがバルセロナの最後のテストで起きたわけじゃなくてよかった。最後のテストだったら最悪だ」
「今トラブルが起きたから、解決することができる。今後さらにトラブルが起きるのだとしたら、明日とかあさってに起こってほしい。そうすればその後はスムーズに作業を進められる」

 2日にわたってトラブルが発生したことで、メルセデスはあまり走行距離を稼げていないため、これから遅れを取り戻す必要があるが、マシンのパフォーマンスにはポジティブな感触を抱いていると、ハミルトンは語った。

「タイヤはたっぷりある。明日朝9時になったら走行を始められるように準備を整えなければならない」とハミルトン。
「できるだけ多くの周回をこなさなければ。1日に110~120周走れればいいね」
「マシンにはかなり満足している。僕らにはしっかりとした基礎があるから、そこから向上させていけると思う」
「(6日のラップタイムは)楽に出したものだ。もっといいタイムが出せる。でも空力面をもっと向上させたいから、担当者をプッシュしているんだ」
「去年までマクラーレンにいて、去年の終盤はとても競争力が高かった。ダウンフォースがすごく優れていた。だから違いははっきり分かる。でも最悪の状態ではないことは明らかだよ」

 ハミルトンは6日のテストで、15周の中で6番手タイムをマークしている。

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