マクラーレンのルイス・ハミルトンは、元ドライバーがF1のレーススチュワードに加わるという今季の規則を歓迎、これからはペナルティを恐れず思い切りレースができると語った。
昨年末のFIA世界モータースポーツ評議会の会合で、FIAは2010年F1には“経験ある元F1ドライバーたち”を各グランプリのF1スチュワードグループに加えることを決定した。ハミルトンは、ドライバーの経験を持った人間が起用されることで、コース上でより一層アグレッシブな行為が許されることになり嬉しいと述べた。
「今年のFIAとレーシングドライバースチュワードは、僕がF1でこれまで経験した中で最も素晴らしい」とハミルトンは、南アフリカでのボーダフォンのイベントにおいてコメントした。
「F1というものは難しいけれど、僕らは、ぶらぶらして時間を過ごすためではなく、レースをし、楽しく過ごすためにサーキットに来ているのだ。もちろん常に限界まで攻めている。規則は規則だけれど、今は以前よりもずっとフェアになったし、一貫性があると思う。今の状況ならドライバーたちはペナルティのリスクを心配することなく、心おきなく誰かと本物のバトルをすることができる。これは素晴らしいことだと思うよ」
ハミルトンは、2008年ベルギーGPなど、過去に何度かペナルティを受けたことがある。しかし前戦中国GPでは、ピットレーンでセバスチャン・ベッテルに並走し、接触したにもかかわらず、ふたりはスチュワードから戒告を受けるにとどまった。上海のゲストスチュワードは、元マクラーレンのテストドライバー、アレックス・ブルツが務めた。