アグレッシブすぎるとの批判をしばしば受けているルイス・ハミルトンは、ドライビングスタイルを変えるつもりはないとして、昔からリスクを冒すのが好きであり、それが自分のやり方なのだと語った。
ハミルトンはロイターのインタビューにおいて、他のドライバーを危険な目に遭わせるつもりはないが、速いドライバーというのは多少リスクを冒すものだと述べている。
「昔のドライバーはリスクを冒していた。生命の危険は今よりもっと大きかったと思う。僕は昔のレースのように走りたいんだ」とハミルトン。
「どうしてそう思うのかは分からないけど、昔からずっとそうだ。リスクを冒す方が好きなんだ。他人を危険にさらすようなリスクを冒すというのではなく、ただ少しプッシュしたいだけだ」
ハミルトンは今年クラッシュが多く、ドライビングがアグレッシブすぎるとの批判をたびたび受けている。元F1ドライバー、ハンス・ヨアヒム・スタックが、ハミルトンはセラピーを受けるべきだと発言したことに対し、ハミルトンは「僕が? 彼はF1でどれだけ活躍したっけ? たいしたことないじゃないか。つまりそういうことだ」と語った。スタックのF1での最高位は3位となっている。
「なんらかの形で少しだけ多くリスクを冒すかどうかが、速いドライバーとそれほどでないドライバーを分けるんだと思う」とハミルトンは言う。
「年齢の高いドライバーは家族を持っていたりして、一般的には少しそういう部分を失ってしまう」
「デイビッド・クルサードが子供ができた時に『次の日も絶対に子供に会いたいからあまりリスクを冒したくなくなったよ』と言っていた。それが自然なのかもしれない」
「僕はまだ若いし、そういう立場にいない。家族ができたら自分もそうなるのかどうかは分からない。まだずっと先のことだ」
「これはレースなんだ。200mphでホイール・トゥ・ホイールで戦っている。だからクラッシュは常に起こるものだし、接触することもある」
「他のドライバーたちから僕はアグレッシブすぎると言われている。でもちょうどいいバランスを見つけようとしているんだ。僕は誰かのレースをだめにするために走っているんじゃない。彼らに勝とうとしているんだ」
「僕がアグレッシブすぎて、たとえばモナコのように、誰かと接触してしまったのだとしても、僕としては問題ない。少し引くけれど、アプローチを完全に変えることはない。これは僕の人生なのだし、これが僕のやり方だ」