ルイス・ハミルトンは、メルセデスとの1年目となる今年は、チームに溶け込み、チームを前進させることに集中していくと語った。

　幼いころからマクラーレンのサポートを受けてきたハミルトンだが、2013年にメルセデスに移籍することを決めた。

　F1ワークス参戦4年目を迎えるメルセデスは、昨年までの3年間で勝利を1回しか挙げておらず、タイトル争いに加わるに至っていない。ハミルトンはメルセデスへの移籍を発表して以来、長期的なプランでチームを成功に導いていきたいと繰り返し述べている。

　4日、メルセデスが2013年型マシンF1 W04を発表した際にも、ハミルトンは慎重な発言を行った。

「今の段階では空力テストの結果以外、はっきりしたことは分からない」とハミルトン。
「チームは改善を成し遂げたけれど、これは昨年のマシンの進化型にすぎない」
「今年は、チームに溶け込み、仕事上のいい関係を築き、このマシンや来年のマシンを正しい方向に持っていくことに集中する」
「僕らはチームとして作業に当たらなければならない。でも僕は奇跡を起こせるわけじゃない。前進を果たすため、チームと協力して、全力を尽くして貢献するつもりだ」

　ハミルトンは、最初の目標はまずは完走することであり、その後に表彰台や優勝を目指すと述べた。
「目標は去年よりも向上することだ」とハミルトン。
「去年彼らは力を出せなかった」
「1勝を挙げたけれど、表彰台の回数は少なかったし、彼らにふさわしい成功に全く近づけなかった」
「今年は一歩一歩前に進んでいく。開幕戦は完走し、その後表彰台を目指し、最終的には勝利を重ねることを目標にする」