マクラーレンのルイス・ハミルトンとジェンソン・バトンは、新車MP4-26の開発作業の遅れを認めた。しかしふたりとも最後の合同テストでマシンを改善したいと考えている。
マクラーレンは、ライバルたちより新車発表を遅らせ、2回目の合同テストで革新的なデザインのMP4-26をデビューさせた。今のところこのマシンはレッドブルやフェラーリほどのパフォーマンスを見せていないように思われる。
「僕らは(新車発表を)少し遅らせたけれど、その戦略は思ったようにうまくいかなかったかもしれない」とハミルトンがコメントしたとBBC Sportが伝えている。
ハミルトンは、シーズン序盤に苦戦を強いられた2009年のマシンを引き合いに出し、それよりは今年のマシンの方が優れていると述べた。
「09年のマシンはひどかった。すごく跳ねるし、コーナーでは3輪になるし、ロックするし、ダウンフォースはないし」と彼はReutersに対して語った。
「今年のマシンはロックしないし、3輪にはならないし、ハンドリングもすごくいい。去年型よりいいんだ。ただ、ダウンフォースは足りない。そこが弱点だね」
「開幕戦までにもう少しダウンフォースをつけられればいいな」
チームメイトのバトンは、このマシンの第一印象は特によかったわけではないが、今後パフォーマンスを向上させていけると自信を示している。
「このマシンに最初に乗り込んだ時は、『やった! 完全に僕らの勝ちだ』という印象ではなかったね」とバトンは認めた。
「でもマシンに関してネガティブな驚きを感じさせるものは何もなかったから、通常のセッティング作業をしていく中で、改善させられる部分はたくさんある」
バトンは来週のバルセロナでの4日間のテストでライバルたちに追いつけることを期待している。
「今年のテストではこれまで、問題があってパーツを取り寄せたり、いくつか信頼性の問題が発生して、予定していた距離をまだ走りこめていない。それがセッティング作業に影響している」
「でもまだテストは4日間残っている。次のテストでは物事がもっとうまくいき、たくさんの周回を走り、今のベースを向上させられるといいね」
「このマシンからもっと力を引き出せる余地はたくさんある。それをする時間がなくて、すべてをまとめることができていないだけだ。だからライバルたちと自分たちとの位置関係はまだ分からないよ」