21日、バーレーン・インターナショナル・サーキットで行われた第2回F1合同テスト3日目は、メルセデスのルイス・ハミルトンが総合トップタイムをマークした。

 3日目を迎えたバーレーンでの合同テスト。12日間あるプレシーズンテストは早くもここで折り返しとなり、残り6日間は周回数と同様、パフォーマンスを上げる作業にもシフトしていくことになる。

 この日もコンディションはドライ。最高気温は前日と同じ27度を記録したが、路面温度は33度とこの3日間で一番の上昇を見せた。
 その中でトップにつけたメルセデスのハミルトンは、前日マクラーレンのケビン・マグヌッセンが記録した最速タイムを更に塗り替える1分34秒263をマーク。午前中、ソフトタイヤのショートランで異なるセットアップに取り組んだハミルトンは、その後にベストタイムを刻むと、レースディスタンにも取り組んだ。
 そのハミルトンは、午後のレースシミュレーションで若干問題を抱え、しばらくガレージから出ることができなかったが、最終的にはトータル67周を重ねている。

 2番手は、好調マクラーレンをドライブするジェンソン・バトンが唯一ハミルトンにコンマ7秒と迫る好タイムを記録。バトンは、燃料をセーブしながらのレースディスタンスにもトライし、この日最多の103周を走破した。

 3番手には、チームメイトとマシンをシェアしたウイリアムズのフェリペ・マッサが入り、メルセデスユーザーがトップ3を独占することに。前日116周を重ねているウイリアムズは、タイム計測を無視してピットストップの作業に集中したバルテッリ・ボッタスと合わせてチームでは最多となる115周を走破。初日に起きた燃料システムのトラブルも完全に解決したと自信を見せた。
 4番手はザウバーのエステバン・グティエレス、5番手にはフォース・インディアのセルジオ・ペレスが続いた。

 テレメトリーのトラブルで大幅にタイムをロスしたフェラーリは、キミ・ライコネンが44周どまりで6番手となったが、トラブル自体はマイナーなものだった模様。ライコネンは主にセットアップ作業を進めている。トロロッソをドライブしたダニール・クビアトは7番手となった。

 ロータスでのテストデビューとなったパストール・マルドナドは、朝のセッションで4番手と上々の滑り出しを見せたが、その後は2度の赤旗原因を作った。チームは、マシンのトラブルがギヤボックスに起因するものだったと説明、最終日の走行を確実とするためにも、明日の走行開始はエンストンから届くパーツを待ってからスタートすることになると明らかにした。

 ダニエル・リカルドがドライブしたレッドブルRB10も、チェッカーを前に一足早く走行を切り上げている。チームによれば、セットアップを変更する際にメカニカルトラブルが発覚。チームはRB10を分解する必要に迫られたため、最終日の走行も考慮して早めに作業を終わらせたと述べている。

 10番手のケータハムは小林可夢偉からマシンを引き継いだマーカス・エリクソンが98周を走り込んだ。エリクソンは、自身のスーパーライセンスに必要な300kmを走破するとともに、ロングランにも取り組みマシンの信頼性確保に勤めている。
 コース上でストップしたマルシャはパワーユニットの交換が必要となったが、セッション内に作業を終わらせることができず、わずか4周でこの日の走行を終えている。

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