モナコGPでメルセデスのルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグの関係悪化が表面化したが、実はその前のスペインGPですでにふたりの関係に亀裂が入り始めていたようだ。

 ロズベルグはモナコGP予選Q3初めに暫定ポールタイムを記録、しかし最後のアタックラップでミスをし、ミラボーのエスケープゾーンにマシンを入れた。これによりイエローフラッグが提示され、後ろを走っていたハミルトンはタイムを更新することができず、ロズベルグがポールポジションを獲得した。

 予選後、ロズベルグの行為がポールポジションを守るために故意になされたのではないかとして審議されたものの、スチュワードは最終的にロズベルグは不正行為を行わなかったと判断した。

 しかしハミルトンはロズベルグを疑い、怒りを示しており、決勝後の表彰式でもふたりは目を合わさなかった。

 だが、ふたりの関係が悪化し始めたのはモナコの前のスペインGPだったことが分かった。

 スペインGP決勝で、ハミルトンはリードを保つためにチームの指示を無視し、終盤エンジンパフォーマンスを最大にするセッティングに切り替えていたという。

 ハミルトンを僅差で追っていたロズベルグは勝利のチャンスを不当に奪われたと感じ、ハミルトンはロズベルグに謝罪したということだ。

 しかしモナコGP後、ハミルトンは、終盤接戦となったバーレーンGPの際に、2位を行くロズベルグはハミルトンを抜こうとして同じようにアグレッシブなエンジンセッティングを用いたと主張している。

「バルセロナの日曜と逆のことが起きた」とメルセデスモータースポーツのボス、トト・ウォルフはモナコで語った。

「(スペインでは)ニコは決勝中に不当な行為を受けたと感じていた」
「誰もがそれぞれの絶対的真実、絶対的信念を持っている。それぞれが自分が正しいと考えているのだ」

 ウォルフは、今はふたりにエンジンセッティングを勝手に変えることを許していないと示唆している。

 メルセデスはここまでの6戦をすべて制しており、ロズベルグが122点、ハミルトンが118点と、ふたりはタイトルを激しく争っている。

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