2011年F1モナコGPの日曜決勝で、マクラーレンのジェンソン・バトンは3位を獲得した。
■ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス
ジェンソン・バトン 決勝3位
何よりもまず、今週末また大きなクラッシュがあったが、ビタリー(・ペトロフ)が無事だと聞いて喜んでいる。
僕自身のレースについてだが、僕はミスは犯さず、どんどんリードを広げていた。なのに結局は“たったの”15点しか獲得できなかった。でもそれがモンテカルロだ。
最初のピットストップでセバスチャン(・ベッテル)の前に出て、スーパーソフトで必死にプッシュした。2回ほどウォールに当たったくらいだ。マシンは好調で、大量のリードを築けた。15秒ぐらいだったと思う。だからその時点ではすべて順調に思えたんだ。
その後、再びタイヤ交換に入った。その直後にセーフティカーが出動した。その段階で僕らはまだプライムを使っていなかったから、あと1セット使わなければならないタイヤが残っていた。
残り10周のところで僕、セバスチャン、フェルナンド(・アロンソ)の誰かが勝つことになりそうだった。セバスチャンのタイヤは終わりかけていて、フェルナンドは激しくプッシュしていた。フェルナンドはターン1で仕掛ける用意をしていた。見ていて面白かったよ。彼らがクラッシュしてしまうか、ふたりがバトルしている間に僕が前に出るチャンスが出てきそうだったからね。あの段階では3人の誰が勝ってもおかしくはなかった。
でもビタリーの大事故で赤旗が出て、全チームがフレッシュタイヤを装着することができた。つまり3人のペースが同じになってしまい、僕のアドバンテージはなくなったから、僕らには何もやれることはなくなった。今週末チームは素晴らしい仕事をしてくれた。すごくハッピーだ。ここでセバスチャンに勝つには何か違ったことをやる必要があり、僕らはトライしてみた。うまくいきそうだったけど、結局はだめだったね。