2010年F1第2戦オーストラリアGPの日曜決勝で、マクラーレンのジェンソン・バトンは優勝を獲得した。早々にドライタイヤに換えた彼は、最初はその判断は失敗だったのかと思ったが、結局それが正解で勝利に結びついたのだと振り返った。ルイス・ハミルトンは6位だった。

■ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス
ジェンソン・バトン 決勝1位
 本当に最高の週末だったよ! ここでは最初のラップからマシンに満足できたんだ。予選はうまくいった。トップ勢ほどのペースはなくてコンマ5~6は遅かったけどね。でもレースペースはよかった。この難しいコンディションの中で、僕らはとても素晴らしい判断を何回かして、勝利を獲得することができた。ある面で僕らはラッキーだったのだと言われるかもしれないけれど、僕らは正しい判断をしたから勝てたのだし、それが今のF1ではとても大事なのだと考えている。速さだけではだめだ。正しい判断をし、安定した走りをし、マシンを労わることが大事なんだよ。
 スリックに換えるためにピットインしなければならなかった。インターミディエイトではグリップがなくて苦労しており、リヤタイヤはあっという間にだめになっていたんだ。だからドライに換えるタイミングだと判断した。ピットレーンを走っている時、路面が水浸しなのがわかって、自分は大きな間違いをしてしまったのではないかと思った。ピットを出てコースに戻った時は、「しまった!」と思ったよ。
 でもすぐにグリップが上がり、あっという間にマシンのフィーリングがすごくよくなってきた。セバスチャン(・ベッテル)に追いつき、タイヤを労わり、後ろにしっかりしたギャップを築いた。ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスチームの全員に心からありがとうと言いたい。彼らの仕事は本当に素晴らしかった。
 わずか2戦で表彰台の、それも一番上に上れるなんて最高だよ。僕らは圧倒的な速さを持っているわけではないと思うので、そういう時に大量にポイントを稼ぐのはすごく大事なことだ。僕らにとってとても重要なポイントだよ。これからも懸命に作業に取り組まなければならない。次のマレーシアではさらにもっといいマシンで戦えるといいね。
 この勝利は僕にとってとても大きな意味を持つ。マクラーレンでグランプリに勝った。最高じゃない? 今はただただ走り回って叫びたい気持ちだよ。最高に素晴らしい経験をしたんだから。

ルイス・ハミルトン 決勝6位
 2回目のタイヤ交換をするという判断は正しくなかったかもしれないけれど、僕のチームには優秀なスタッフが大勢揃っていて、通常は彼らが正しい判断をしてくれる。でも毎回うまくいくとは限らないってことなんだろうね。これもレースということだ。
 マーク・ウエーバーに押し出されたのはがっかりだったけど、レース後に彼が謝っているって聞いたから、それを受け入れるよ。自分の仕事には満足している。今日は全力で走ったし、マシンのフィーリングもよかった。
 今日はジェンソンと僕で1-2が達成できたかって? そうかもね。でも絶対とはいえない。ひとつ間違いなく言えるのは、彼は素晴らしいレースをしたということだ。ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスで最高の初勝利を挙げた彼におめでとうを言うよ。最高のフィーリングなはずだ。
 僕自身は、これからも戦い続けるだけだ。僕にできるのはそれだけだよ。

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