ミハエル・シューマッハーがF1復帰を断念、その代わりにフェラーリのレースシートに収まることになったルカ・バドエルが、バレンシアでのヨーロッパGPを前に、フィオラノで今季用のマシン、F60をドライブすることになった。
シューマッハーの復帰にあたって、フェラーリはテスト禁止の対象外とするよう全チームに嘆願したが、ウイリアムズとレッドブルがこれを拒否。その後シューマッハーはF1復帰をキャンセルしたが、その代わりにフェラーリに乗ることとなったバドエルも、同様にテストの機会は得られない予定だった。
しかしフェラーリは、バレンシアに向けたプロモーションビデオの撮影のために、フィオラノでF60を走らせることにしたという。もともと怪我をしたフェリペ・マッサがこのビデオのために走行する予定だったとして、このバドエルのドライブは“自然な流れ”であるとしている。
ルノーの『F1ロードショー』のように、テスト制限がある中で、このようなプロモーションに参加することは貴重な時間ではあるが、今回は100km以上走行することができず、また、こういったイベントのための硬いタイヤで走行しなければならないといった制限が設けられている。
