フェラーリのルカ・バドエルは、今週月曜と火曜にフィオラノでプロモーションビデオの撮影のため、デモンストレーションタイヤを装着したF60で、1日100キロ以内の距離を走行した。

 フェリペ・マッサの代わりに今週末のヨーロッパGPに出場することになったバドエルは、これまでF60ではほんのわずかな距離しか走ったことがなかったが、今季はシーズン中のテストが禁止されているため、今回のビデオ撮影はマシンになじむためのいい機会として利用された。さらにバドエルは、シミュレーターによってバレンシアのストリートコースを体験している。

「自分が難しいチャレンジに直面しているのは承知しているし、特にバレンシアの週末の序盤は厳しいだろうが、この機会を最大限に生かそうと、とてもモチベーションが高まっている」とバドエルはチームの公式サイトにおいてコメントしている。
「これは僕にとって実質的にはテストセッションになるだろう。でもいい結果を出すためにベストを尽くすよ。コースに出る時に最初に考えるのはフェリペのことだろうと思う。彼の事故を見た時には本当にぞっとした。順調に回復していて本当に嬉しい。できるだけ早くレースに復帰できるといいね。それから、僕はミハエル(・シューマッハー)のことも考えている。この数週間彼と一緒にトレーニングをしてきて、彼が今回の復帰をどれほど望んでいたか、どれほど頑張って準備を進めていたかを僕は知っているからね。彼の決断によって、スクーデリアのためにレースをするというこの素晴らしい機会が僕に訪れたわけだけど、彼のことは気の毒に思うよ。彼とは友達であるだけでなく、僕は彼のファンでもあるんだ。最後に、僕の子供のころからの夢をかなえるチャンスをくれたルカ・ディ・モンテゼモロとステファノ・ドメニカリには心から感謝しているということを再度述べたい」

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