フェラーリ会長ルカ・ディ・モンテゼモロは、セバスチャン・ベッテルのオーバーテイク問題に関してフェラーリを批判したバーニー・エクレストンを皮肉る発言を行った。
ブラジルGPでベッテルがイエローフラッグ時にオーバーテイクしているように見える動画がメディアやファンの間で話題になり、フェラーリはこのオーバーテイクが合法であるかどうかについてFIAに問い合わせた。ベッテルがもしペナルティを受けることになれば、タイトルはフェルナンド・アロンソのもとに渡るものと予想された。
FIAはベッテルのオーバーテイクは問題ないとの回答を行い、フェラーリはこれに納得したものの、エクレストンはフェラーリがFIAに問い合わせを行ったことを批判し、この問題は「完全なジョークだ」と発言した。
今週行われたフェラーリ・ワールド・ファイナルズにおいて、ディ・モンテゼモロは、現在のF1で若手ドライバーをテストする機会がないことを批判し、それに続いて82歳のエクレストンを皮肉った。
「我々はコンストラクターだ。スポンサーではない」とディ・モンテゼモロ。
「サーキットでテストをできないことも、若手ドライバーに力を証明する機会を与えられないことも不満だ」
「ここ数日、『ジョークだ』という表現が使われているが、私に言わせれば今のこの状況こそが真の『ジョーク』だ」
「もちろん、これはエクレストンの発言を指している。父からはいつも、自分より年上の人に敬意を表するよう教えられてきた。特に、相手がもはや自分の言葉をコントロールできない状態になっている時には配慮しなければならないとね。だからもうこれ以上言うまい」
「実際、高齢者がある種の役割や責任に不適当なことはよくある」
チームプリンシパルのステファノ・ドメニカリは、事実をはっきりさせるためにFIAの見解を求めただけであると述べている。
「インターネット上で流れている問題を理解するためにFIAに問い合わせを行うことは我々の義務であり、タイトルを獲得したドライバーの勝利の価値を下げようとしたわけではない」とドメニカリは述べている。
「テレビの映像を理解するため、説明を求めようとしたのであって、それ以上の行動ではなかった」