バーレーンで反政府デモが活発化し、来月のF1合同テストと開幕戦の開催が危ぶまれている。今週末のGP2アジアは開催される見込みだが、バーレーンGPが中止される可能性は現実的にあるということだ。
「我々が受け入れなければならない根拠を持った現実がある」とFIAのスポークスマンがAP通信社に対してコメントしたと、Motorsport.comが伝えた。
「しかしFIAは、バーレーン自動車連盟とともに、この状況は平和的に解決されると、心から信じている」
今週末、バーレーンでGP2アジア第2戦が開催される予定であり、FIAは詳細な情報を得ながら状況を見守っているという。
レッドブル・レーシングのチームプリンシパルであり、GP2に参戦するアーデンを率いるクリスチャン・ホーナーは、今週末のGP2開催には何の不安もないと述べた。
「昨日チームと話をしたが、彼らは全く心配していなかった。レースが予定どおり行われるよう願っている」
GP2のスポークスパーソンは、Guardianに対して、レースを開催する見込みだと述べている。
「サーキットに到着したチームは、何も問題はないと報告しています。心配はありません。今週末GP2は開催されるでしょう」
一方エクレストンは、Timesに対し、F1のレースについて「かなり急いで」決断を行わなければならないと述べた。
「バーレーンはグランプリ開催のために懸命に働いてきただけに非常に残念だ。だがあそこで何が起きているのかを把握する必要がある」
「開催できるだけの安全性があるかどうかが分かり次第、チームに連絡したいので、毎日状況を見守っている」
エクレストンは、開幕戦キャンセルの可能性は現実的にあると認めた。
「中東は急成長しており、F1を開催したい地域だが、同時に、安全性を確保し、F1ができるだけいい形で見られるようにする必要がある」
「これまではバーレーンで問題に遭ったことは一度もない。街中を気軽に歩き回ることができた。だが今はどうなのか分からない。世界は変化するのだ」
FIAのスポークスマンは、Guardianに対して次のようにコメントしている。
「グランプリは開催する予定だ。だが我々は常にチームと観客の安全性を一番に考えていく」
抗議グループのひとつが、F1で騒動を起こすことによって自身の主張を世界に広く伝えたいと示唆したことで、F1開催への懸念がさらに高まっている。