2011年F1開幕戦として開催予定だったバーレーンGPをキャンセルする決定を下したものの、バーレーンGP主催者は今季中に日程を変えて開催したいとの意向を示している。
バーレーン国内で反政府デモが拡大し、多くの死傷者が出ている状況の中、21日、主催者は3月13日のバーレーンGPをキャンセルすることを発表した。
しかしバーレーン・インターナショナル・サーキット会長ザイド・アルザヤニは「近い将来にチーム、ドライバーなどすべてのF1関係者がバーレーンに戻ってきてくれ、それを歓迎できる日がくるのを期待している」と述べている。
また、今季中に日程を変えてバーレーンGPを開催するための交渉がすでにスタートしているという報道もなされている。
バーレーンGPの中止はバーレーンにとって大きな経済的損失につながるとCNNが報じている。Marcopolisによると2008年の同グランプリの直接および間接的収益は6億ドルに上ったとされている。またThe Times紙は、バーレーンGPのオーガナイザーは、バーレーンGPを今季カレンダーに入れるために4,000万ドル、開幕戦にするために2,000万ドルを使っていると伝えた。さらにバーレーン・インターナショナル・サーキットは、今季のグランプリ開催のために5,000万ドルをかけて改修を行ったといわれている。