スーパーGT300クラスで2013年はアウディR8 LMSウルトラを走らせていたヒトツヤマ・レーシングは、チームのブログで、今季もアウディR8 LMSウルトラでGT300クラスに参戦すると明らかにした。
ヒトツヤマ・レーシングは2012年からアウディR8 LMSを使ってGT300クラスに参戦。13年は都筑晶裕/リチャード・ライアンのコンビで戦ったが、性能調整に苦しみなかなか上位で戦うことはできなかった。
そんなヒトツヤマ・レーシングは来季に向け、12日にブログを更新。謎かけを残した内容となっていたが、多くの問い合わせがあったとのことで「今年のマシンだけお伝えしておきます」と13日改めてブログ(http://hitotsuyamaracing.blog40.fc2.com)を更新した。
その中で、実は来季に向けマシンのスイッチを検討したことを明かし、アストンマーチン・レーシングのジョン・ガウ代表と会い交渉、過去にヒトツヤマ・レーシングではアストンマーチンDBR9でGT500クラス、アジアン・ル・マンと戦った実績もあることから、ワークスチームの称号と、ワークスドライバーのブルーノ・セナをスーパーGTに送り込んでもいいという誘いを受けたという。
しかし、チームは2011年からR8 LMSを初めて日本に持ち込みスーパー耐久に参戦。その後もスーパーGTやILMC、マカオGTカップなど、多くのレースをR8 LMSとともに戦ってきた。
「ここで私たちがマシンを変えてしまったら、もしかしたらアウディが日本のレースシーンから消えてしまうかもしれない。そう思いました。2013年は非常に苦しいシーズンでしたが、今まで積み重ねてきたものを簡単に投げ出してしまうのではなく、敢えて逆境に立ち向かって行こうと決めました」と、アウディR8 LMSウルトラでの参戦を継続することを決意したという。
チームによれば、すでにほとんど今季の体制は決まっているという。AMRワークスチームの誘いを断って構築されたチーム体制は、おそらくかなり強力なものになるだろう。正式なお披露目を楽しみに待ちたいところだ。