F1開幕直前になってマルシャと今季の契約を結んだジュール・ビアンキが、F1レースドライバーになる準備はできていると語った。
マルシャは2月初め、マックス・チルトンのチームメイトとしてルイス・ラジアを起用することを発表したが、3月1日、ラジアとの契約を解除し、ビアンキを起用することを明らかにした。ラジアのスポンサーからチームへの支払いが遅れたことで契約解消につながったといわれている。
昨年フォース・インディアのリザーブドライバーを務めたビアンキは、今年同チームでのレースドライバー昇格を狙っていたが、チームはエイドリアン・スーティルを選んだ。
ビアンキは、自分の力を証明するチャンスをもらえて嬉しいと語っている。
「マルシャF1チームでレースシートを獲得することができ、わくわくしている」とビアンキ。
「この冬の間、今年F1でレースに出場することを目指してきた。たくさんの選択肢を評価してきたが、レースのキャリアにおいて次のステップに上がる準備ができていることを証明する機会をいただき、とても興奮している」
「ここまで僕を支えてくれたフェラーリ・ドライバー・アカデミーには心から感謝している。彼らは僕にレーシングドライバーとして成長するチャンスを与えてくれ、そのおかげでこのエキサイティングな新しいチャレンジに立ち向かうための準備を整えることができた」
「シーズンに向けて2週間で準備をすることになり、とても忙しくなるけれど、問題ない。さっそく明日初めてMR02に乗る」
チームプリンシパル、ジョン・ブースは、ビアンキの能力を高く評価している。
「ジュール・ビアンキのマルシャF1チームへの加入を心から歓迎する」とブース。
「ジュールはパドック内で高い評価を受けている、才能あるドライバーだ。彼はF1への道を着実に歩んできた。これまでさまざまなカテゴリーで見事なパフォーマンスを発揮しており、特に2012年にはフォーミュラ・ルノー3.5で素晴らしい活躍をし、同時にフォース・インディアでリザーブドライバーを務めた。また彼はフェラーリ・ドライバー・アカデミーのメンバーだ。そのキャリアによって、F1にステップアップする準備ができたドライバーとして、この冬、彼は多数のチームの注目を集めていた」
ビアンキは最後のシーズンオフテストの残り2日にわたりマルシャの新車を走らせる予定となっている。
