F1ドイツGPの決勝で、レッドブルのマシンから外れたタイヤが、カメラクルーに直撃するというアクシデントが起きた。
アクシデントは、レース序盤の8周目に発生。7周を終えて1回目のピットストップに入ったマーク・ウエーバーが、ピットストップで右リヤタイヤが完全にはまりきっていない状態にもかかわらず、マシンを発進させてしまった。
この時、レッドブルの右リヤタイヤを担当するクルーは、タイヤの装着に手間取っていたが、フロントジャッキマンがジャッキを降ろすと同時にウエーバーがピットを離れるかたちとなった。
ウエーバーのマシンは、発進後すぐに右リヤタイヤが脱落して3輪状態になると、さらに外れたタイヤが発進時の勢いを保ったままピットレーンを転がっていき、メルセデスのピット前にいたカメラクルーを直撃してしまった。
後ろからタイヤの直撃を受けたカメラクルーは、その場ではね飛ばされてしまったが、現時点ではケガの程度などは分かっていない。ただ、現地の情報によれば、カメラマンの意識はあったとされている。
なおマーク・ウエーバーのマシンは、ピットエリアに押し戻された後、新たにタイヤを装着し直し21番手でレースに復帰した。ただ、一連のピット作業が“危険なリリース”だったとして、スチュワードがレース後に審議することになっている。