ピレリは、テストのためイギリスGPに再びプロトタイプのハードタイヤを持ち込むことを明らかにした。
スペインGPでピレリは、フリープラクティス用に耐久性を強化したプロトタイプのハードタイヤを追加で持ち込んだが、天候の関係で十分な走行ができなかった。
そのためピレリは、スペインのものと同じプロトタイプハードタイヤをイギリスGPに持ち込むことを決めた。このタイヤは1台あたり2セットが支給され、金曜の2回のフリープラクティスのみで使用できる。
「シルバーストンのフリープラクティスに、以前と同じプロトタイプハードを持ち込む」とピレリのモータースポーツディレクター、ポール・ヘンベリーは述べている。
「この新しいコンパウンドを異なるコースでテストしデータを集める機会をチームに提供することが目的である」
ピレリは、今季何度かデラミネーションの問題が発生したことを受け、カナダGPから新タイヤを導入したい意向だった。全チームの同意を得ることができず、少なくともハンガリーまでは構造の変更は行わないことを決めたものの、将来の変更の可能性は考慮しているとピレリは示唆している。当面はデラミネーション対策のため異なるボンディングプロセスを採用することを決めている。