2010年F1最終戦で戦略ミスを犯しタイトルを取り逃がしたフェラーリが、レースエンジニアリング体制を変更することを発表した。クリス・ダイヤーがヘッド・オブ・レーストラックエンジニアリングのポジションを離れ、元マクラーレンのパット・フライが後任を務めることが決定した。
マクラーレンの元チーフエンジニアであるフライは昨年7月1日付けでフェラーリに加入し、テクニカルディレクターのアルド・コスタの下でアシスタント・テクニカルディレクターを務めていた。
フライは、このポジションに加えて、ヘッド・オブ・レーストラックエンジニアリングの役割も担うことになった。ダイヤーの次のポジションについては数日中に決定されるということだ。
また、レッドブルやマクラーレンに所属した経験を持つエンジニア、ニール・マーティンがフェラーリに加入することも発表された。彼は新たなオペレーションズ・リサーチ部門のボスを務める。
2010年最終戦アブダビGPにフェルナンド・アロンソはポイントリーダーで臨んだものの、チームの戦略ミスにより必要な順位でフィニッシュすることができず、タイトルはセバスチャン・ベッテルのものになった。これによってフェラーリには大きな非難が集まり、責任者が職を追われるのではないかとの推測も出ていた。
フェラーリは、コースおよびファクトリーにおけるチーム内の作業効率を高めるために体制の変更を行ったと説明している。