フェラーリは28日、2011年型マシン「F150」をマラネロのスクーデリア本部で発表した。
午前10時(現地時間)にスタートした発表会では、はじめにチーム代表のステファノ・ドメニカリが挨拶に立ち、その後フェルナンド・アロンソとフェリペ・マッサのふたりが壇上に上がって新車を披露。続けてアロンソ、マッサ、フェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼモロ、フィアット会長のジョン・エルカーンらが順に挨拶を行った。
伝統のフェラーリレッドをまとった「F150」は、昨年モデルのF10で採用したハイノーズを継承。エンジンに空気を取り込むエアインテークの形状もより丸みを帯びた。カラーリングでは、エンジンカウルに今シーズンから使用する新しいロゴを大胆に掲げ、リヤウイング背面にはイタリア統一150周年を記念する三色旗のトリコローレを配している。
今シーズンは、レギュレーションにより昨年多くのチームが採用したダブルディフューザーおよび、Fダクトが廃止されたが、一方でオーバーテイクを促進するための機構として、ドライバーが走行中にリヤウイングを調整できるアジャスタブル・リヤウイングが新たに導入。2009年に採用されたKERS(運動エネルギー回収システム)も復活し、タイヤも昨年限りでF1から撤退したブリヂストンに代わって、イタリアのピレリが供給する。
なお、フェラーリはこの後、マラネロに隣接するテストコースのフィオラノで新車のプロモーション撮影を実施する予定にしている。